認知処理療法(CPT)とは
トラウマ(心的外傷)的なできごとがあり、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状をもつ方のための、エビデンスに基づいた認知行動療法です。
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トラウマがあると、さまざまなことが起きます。
①トラウマの記憶が突然よみがえってくる、悪夢を見る
②イライラ、刺激に過敏になる、ヤケになる、自分を傷つける、集中できない、眠れなくなる
③トラウマを思い出させる人や物、状況などを避けるようになる
この3つがPTSDの主な症状だと言われています。それ以外にも
・自然な感情(怖い、辛い、悲しいなど)を感じなくなる(例:怖いと感じるべき場面で怖いと感じられない)
・自分や周りの人、世の中に対して絶望する
・人のことを信じすぎたり、全く信じられなくなる(うまく信頼できない)
などの症状があり、精神科で他の診断名がつくこともあります。
こうした症状はトラウマによって歪んでしまった「考え」が起こしていることが多いと言われます。
CPTはこの歪んだ考えを修正するのに役に立ちます。
サイキアでは1回50分全12回のプログラムのうち、最初の4回分を通常カウンセリングで行い、その後の8回分をプログラムで行っていきます。
プログラムの詳細はこちらから
参考
久留米大学のHP:わかりやすい解説や認知処理療法のマンガが読めます
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Q&A
どんなトラウマに効果がありますか?
1回の大きなトラウマ(例:銃乱射事件)に対しても、複数回のトラウマ(例:幼少期の度重なる性的虐待)に対しても効果的に用いられています。CPTはもともと成人のレイプ被害者のために開発されましたが、この治療法は多種多様なトラウマ(戦闘、身体的暴行、銃暴力、自然災害など)に適用されています。
トラウマがあるけれど、PTSDではないと言われてしまいました……
CPTはPTSDの症状を持つ人のために開発されていますが、PTSDの診断基準を完全に満たしていなくても効果が期待されます。また、トラウマに関する抑うつ症状の大幅な軽減、睡眠の改善、人間関係の困難さの軽減をもたらすことが分かっています。
認知処理療法ってどんなことをするの?
最初の段階ではPTSD症状を引き起こしたトラウマ的な出来事をどのように「振り返るか」に取り組み、自分を責める考えやトラウマが起こった理由について考えていきます。
これらの問題が解決されると、5つのテーマ(安全、信頼、権力/支配、自尊心、親密さ)のそれぞれにおける現在と未来のトラウマに関連した考えを修正する段階に移行していきます。